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土に還る容器「生分解性プラスチック」とは

/第4回共同リサーチ:世界のもったいないものVol.4

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三沢健直 松本市
day
2008-09-18
 

ゴミの王様《容器包装材》

 「世界のもったいなもの」で異論がないのは、毎日排出されるゴミの山でしょう。環境省の一般廃棄物処理実態調査結果(平成17年度調査結果/ http://www.env.go.jp/recycle/waste_tech/)によると、平成17年度におけるごみ総排出量は5,273万トン(東京ドーム約142杯分)、1人1日当たりのごみ排出量は1,131グラムと、問題は深刻です。特にもったいないのは、ゴミの60%を占める容器包装材です。

 近年のリサイクルの進展により、紙のリサイクルや、アルミ缶の再利用等が一般に浸透し、総資源化量に対するリサイクル率は着実に増加傾向にあります。
http://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/monitoring/system/contents/06/6-7-1.pdf
 例えば、使用済みペットボトルについては、PETボトルリサイクル推進協議会の発表によれば、2006年時点で回収率は66.3%。リサイクルされたペットボトルは、フリース素材や野菜・卵などを入れる容器として生まれ変わるそうです。

 しかし、まだリサイクル化が浸透していない(リサイクル自体が難しい)素材もいくつもあります。その中で、今回1人のメンバーが注目したのが、食器類をはじめとした陶器類でした。

 ある自治体の調べでは、陶磁器の廃棄物は一人当たり年間0.5~1.0kgくらいあり、事業系の廃陶磁器も含めると日本で毎年14万トンの陶磁器が ごみとして排出され、そのほとんどが不燃ごみとして、最終処分場に埋め立てられています。陶磁器食器などは繰り返し使用されるため、普段目にする飲料容器等と比べると排出量は少ないものの、毎年14万トンが不燃ごみとして埋め立てられています。

 その解決策として、特に食器をはじめとしたプロダクトの分野で、デザイナーたちによる想像豊かな解決アプローチが提案されていると、メンバーの一人が教えてくれました。

ジュリオ・イアッケッティ(イタリア)
 http://www.giulioiacchetti.com/home.htm 
 イタリア・ミラノを中心に活躍しているプロダクトデザイナー。1999年に設立した「ArounDesign」にて、トウモロコシの粉で作られ、最後は土に還るというエコ素材「Mater-Bi(マタービー)」を開発。その素材を使って作られた食器類が人気となり、イタリア・デザイン界の最高賞も受賞している。

RICE-DESIGN
 http://www.geocities.jp/nothing_btb/product/product.htm 
 食器すらも食べられるようにしよう。その逆転の発想で食器をデザインしたのが、福岡のRICE-DESIGNである。作品は「DESIGN TOKYO 2007」にも出展され、海外からも注目された。

 「マタービー」という語感が何だか心地よいわ、と思って調べてみると、生分解性プラスチックというものだとわかりました。生分解性プラスチックとは、一定時間経つと分解して土に返る素材で作られたプラスチックのことです。

 バイオプラスチックという言葉がありますが、これは生物資源(バイオマス)でできたプラスチックのことで、生分解性プラスチックと少し意味が違います。つまり石油由来の生分解性プラスチックもあれば、逆に、生分解性をもたないバイオプラスチックもあります。

 日本では、生分解性プラスチック研究会(BPS)という団体が、一定の基準を満たした生分解性プラスチックについて「グリーンプラ認証」を与える制度を運営しています。この生分解性プラスチック研究会(BPS)は、日本バイオプラスチック協会(JBPA)というプラスチックメーカーを中心にした企業250社程度で構成する任意団体の中に設置されています。
http://www.jbpaweb.net/topics/20060629.htm

 農水省もバックアップしているようで、「事実上の国際標準基準であり、『グリーンプラ識別表示制度』を環境JIS化するための審議も行われている。」と、関東農政局HPに記載されています。「2001年12月にBPS(日)、BPI(米)、DIN CERTCO(独)の間で覚書を締結して、各国の事情にも配慮しながら世界標準化規格を制定した」とのこと。
 http://www.maff.go.jp/kanto/kihon/kikaku/biomass/ktrenraku/foram/kanai.html

 今回は、世界の生分解性プラスチック認証制度の現状はどうなっているのか、メンバーに質問してみました。


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Vol.1 「世界のもったいないもの」
Vol.2 食べ残しの持ち帰りがダメだって!?
Vol.3 カーシェアリング・カープーリングとは?
Vol.5 コミュニティガーデンという試み
Vol.6 「もったいない」と文化~小さな自然を守るために~
Vol.7 家具や電化製品の交換(リユース)の仕組み
Vol.8 商品カタログ、ドレッシング
Vol.9 知識の伝承/価値とメディア
Vol.10 世界から消えゆく商店街

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