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家具や電化製品の交換(リユース)の仕組み

/第4回共同リサーチ:世界のもったいないものVol.7

leader from from
三沢健直 松本市
day
2008-10-19
 

家具や電化製品の粗大ゴミ

 ニューヨークのメンバーから報告があった「もったいないもの」は、誰かが引っ越すたびに出される家具類の粗大ゴミです。日本と違って、あらかじめ回収日の予約をする必要もなく、路上に出しておけば通常のゴミと一緒に回収されるために、ソファや家具がしばしばゴミとして出されるとのこと。引越し業者が少ないことが原因ではないか、とメンバーは報告してくれました。

大きなゴミ箱には家具を入れてもOK。入らなければ横に置いておく。


 同じようにフランスのメンバーが、フランスと比較して日本では引越しの際に家電製品などを捨てることが多いと報告しています。家族の引越しの際には、エアコンやガスコンロを、お金を払って引き取って貰ったとか。フランスでは、家具付きアパートが一般的なので、大家に家具を引き取ってもらったり、次の住人と交渉して売ったりすることが多く、インターネットを通じた中古品の交換も活発に行われているそうです。

 そこで今回は、要らなくなった家具や品物を交換するために、世界にはどんな仕組みがあるか、メンバーに聞いてみました。

ヤードセール、ガレージセール

 まずアメリカでは、ヤードセールという方法があるそうです。これは自分の家の庭で行うセールです(いかにもアメリカですが)。地域によって、ヤードセールは登録制で、市当局発行の紙看板を購入する必要があったり、回数制限があったりするようですが、かなり頻繁に行われているようです。オーストラリアでは同じ方法をガレージセールと呼ぶそうです。

Thrift Shop(スリフト・ショップ)、チャリティーショップ

 また、カナダ、アメリカでは、Thrift Shop(スリフト・ショップ)と呼ばれる中古品を扱う店があちこちにあるそうです。こうした店は社会貢献団体と関連していて、不用品をそこに寄付すると、お店で販売した売上金を、社会貢献事業に活用するサイクルになっています。アメリカで有名なのは「Goodwill」という会社ですが、他にも世界的に有名な、キリスト教系の「Salvation Army(救世軍)」、サンフランシスコ起源の「Value Village」などがあります。

 バンクーバーのメンバーによれば、Thrift Shop(スリフト・ショップ)の店内はジャンクショップのような雰囲気で、あらゆるガラクタが集められているとのこと。彼女は、何か特別なもの(手動のアイスクリームメーカーなど)を探すときに立ち寄るそうですが、ほとんど宝探し状態だそうです。

 スリフトショップでは、食器や衣類などが非常に安価に手に入るので、若者や低所得者層によく利用されています。お店で売れない古い衣料などはアフリカに運ばれます。この辺のことは「あなたのTシャツはどこから来るのか」という本に詳しいです(関連サイトを参照)。
 オーストラリアでも、クリスマス前になると救世軍が自宅まで品物を引き取りに来てくれるそうです。

 イギリスでは同様のお店を「チャリティーショップ」と呼ぶそうで、ロンドンのメンバーによると、ハイストリートと呼ばれる街の中心的な道路で、チャリティーショップをよく見かけるそうです。チャリティーショップは税制優遇措置を受けていて、資金を寄付した場合には税金の控除を受けられます。といっても、不要品を持ち込むのが一般的で、日曜日に閉店しているチャリティーショップの前に、家庭から持ち込まれたものらしい大きな袋がしばしば転がっているそうです。

オークション

 また、ロンドンとバンクーバーのメンバーからは、インターネット上ではない、実際のオークションについて報告がありました。日本では、裁判所が差し押さえた動産、不動産などの競売が存在することは知っていますが、個人が昔から家に伝わる古い装飾品、絵画、家具などを持ち寄って値を付け合うような実際のオークションを身近で見たことがありません。このような本物のオークションをロンドンでは普通に見かけるそうです。
 参加者は出展品の閲覧日に品定めを行い、気に入った品があれば、オークション当日に会場に出かけたり、電話で参加したりするとのこと。

 バンクーバーのメンバーの家の前には以前、偶然にもオークション会場があって、週末には、たくさんの人が集まっていたそうです。メイナーズという会社が運営していて、ネットで調べると、この会社には日本支店もあり、工業機器等の企業の設備資産のオークションを行っているようです。日本のメイナーズは、Yahooと組んで愛地球博オークションを開催していました。ただし、この点に関しては、そもそもワールドEXPO自体が「もったいない」という声もありました。

カーブーツセール、フリーマーケット

 ロンドンからは、「カーブーツセール」についての報告がありました。週末に教会の広場や公園などで開かれるバザーのようなもので、参加する個人がお店代を支払って自分のお店を開きます。これは日本でもしばしば見られるフリーマーケットと同じですね(フリーマーケット一覧:関連サイト参照)。

 カーブーツというのは車のトランクのことで、各家庭の不要になったものを車で運んできて、トランクを開けて売り買いするイメージが沸きますね。「フリーマーケット」は元々「蚤の市」の訳ですが、「自由市場」のことかと思っていました。そう思っている人は多いですよね?フランスを始め、オーストラリアでも、盛んに行われているようです。


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Vol.1 「世界のもったいないもの」
Vol.2 食べ残しの持ち帰りがダメだって!?
Vol.3 カーシェアリング・カープーリングとは?
Vol.4 土に還る容器「生分解性プラスチック」とは
Vol.5 コミュニティガーデンという試み
Vol.6 「もったいない」と文化~小さな自然を守るために~
Vol.8 商品カタログ、ドレッシング
Vol.9 知識の伝承/価値とメディア
Vol.10 世界から消えゆく商店街

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