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子どもの肥満を減らそうと、ウェールズでは自動車乗り入れ禁止の町づくりを検討中

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Optimist World
day
2010-06-12
 

 ウェールズでは、自動車の乗り入れ禁止の集合住宅を造って、子どもたちの健康向上を図ろうという抜本的な提案が、閣僚・建設業者・建築家たちの間で話し合われることになりました。

 持続可能な交通輸送に関して活動するNPOのサストランス(Sustrans)とプレイ・ウェールズ(Play Wales http://www.playwales.org.uk)が開催するこの討論会では、子供コミッショナーのキース・タウラー氏が議長をつとめ、子どもたちの活動量の減少傾向を反転させることを目的としています。

ブリストルにあるディングス地区 この居住地区では車よりも子供が優先です。(Photo © Jonathan Bewley – Sustrans)


 最近の調査によると、子どもたちが路上で遊ぶ割合は、1973年から2006年までの間に、75%から15%にまで落ち込んでいることが明らかになっています。

 討論会では、ウェールズ議会の環境・持続可能性担当大臣ジェーン・デヴィッドソン議員、ミレニアムセンターの建築を担当したキャピタ・パーシー・トーマス社の建築家ジョナサン・アダムス氏、南ウェールズハイウェイ開発管理フォーラムの代表者や、建設業者のリードビター社などから話を聞く予定です。

 サストランスとプレイ・ウェールズは、すべての居住者、特に子どもたちや若者たちが豊かな生活を送ることができる住宅づくりで英国の見本となれるよう、設計責任者たちに助力を求めようとしているのです。

 サストランスの事務局長リー・ウォーターズは、「自分たちの住む町で安全に遊べる機会が少ないので、子どもたちの間で肥満がまん延し、ウェールズは肥満者リストでランキングの上位となっている」とこぼします。

 「本来 子どもたちが玄関先の路上で元気に遊び、一人でも行き来ができるような安全な公共スペースであるべきなのに、 市街地は交通量が多くて身動きが取れない状態になっている場所があまりにも多いのです」

 プレイ・ウェールズの局長補佐を務めるマリアンヌ・マネッロは、次のように語っています。「プレイ・ウェールズは、子どもたちの健康を懸念する声が高まっていることを認識しています。子どもたちが遊ぶ時間、スペース、そして自由は消滅したかもしれませんが、この3つの要因が、子どもたちの自立心や、気力や体力の回復、また地域社会との一体感や、その一員であるという気持ちをもたらす上で役に立つものであることには変わりありません。」

 サストランスとプレイ・ウェールズは、いかなる駐車も制限され、駐車場は住宅から離れた場所に設置されている、新しい集合住宅をイメージしてます。

 このような住宅地のあり方を実現するにあたって、参加した閣僚たちから指摘があったように、手頃に買える住宅が不足している現状に対する早急な対策が必要になってきます。このような提言を取り入れ、この討論は引き続き行われています。


訳注:
*Sustrans (サストランスまたはサストラン)は英国で有数の持続可能な交通機関を奨励する非営利団体。輸送による環境や資源への影響を減らすことや、道路や公共スペースを安全な場所にすることなどを目標にかかげている。の自転車交通のネットーワーク整備や児童の運動不足による肥満解消のための自転車通学の推進活動などを行っている。(http://www.sustrans.org.uk/)

*Play Wales (プレイ・ウェールズ) ウェールズ議会政府の助成金を得て運営されている独立慈善団体。2002年にプレイ・ウェールズが起草した政策はウェールズ議会政府によるWelsh Assembly Government Play Policyとして発表された。(http://www.playwales.org.uk/)

(翻訳:小谷祐子)


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