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地球環境を守って 

~ 石鹸で健やかな生活を送る ~

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林 寿江 埼玉県
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2007-04-15
 

濁った川

 街中を流れる川の水は今日も濁っている。 用水路には洗剤の泡とヘドロの巻きついたペットボトルが漂流している。水道水をそのまま飲むことが出来なくなった今では何も珍しい光景ではない。都心部では当たり前の光景であり、川の水がたとえ悪臭を放っていたとしても、川の中に一匹の魚が生息していなくても、いまやそれは当たり前の光景となってしまった。

 3年ほど前まで、私自身、地球環境に関しては完璧に傍観者であった。地球を汚すと手痛いしっぺ返しをくらうことをまだ実感していないときだった。おそらく、かつてのわたしのような考え方をしている人はまだまだ多いはずだ。自然環境はもはや危機的状況に達しているのに、そのことを承知しながらも実感できない人はとても多いと思う。

  環境問題に関心を持ったきっかけは、わたしの場合は化粧品にかぶれたことである。3年前、肌荒れに困っていたわたしはあらゆる化粧品、シャンプー、洗顔フォームを試し、そのことが結局あだになって皮膚科に掛かることを繰り返し、それでもいろいろな化粧品類を試すことをやめなかった。図書館に通っては、その手の本を読み漁り、その中のひとつとして手に取ったのが「危ない化粧品」という本であった。

 10年以上前にベストセラーとなり、化粧品や合成洗剤の真実を暴いた本に偶然出合えたのは、今にして本当に幸運だった。あの本を読んだ当時、自分がいかに間違った認識を持っていたかを痛感し、なぜ試した化粧品類で肌荒れが直らなかったか、背中にまでにきびが出来るのか、それらの真実を悟ることができた。以来、わたしは、体を洗うときは純石鹸(脂肪酸ナトリウム98%以上の石鹸)を使い、身の回りの洗剤を合成洗剤から石鹸に変えた。不思議なことに手あれもほとんどしなくなり、あれほど悩んでいた肌荒れも消えた。

肌荒れの原因は

 わたしの肌にトラブルをもたらしていたのは他でもない「合成界面活性剤」である。戦後の日本に急速に浸透し、自然破壊の原因になっている張本人とも言える。合成界面活性剤は洗剤の中によく見受けられる物質だが、高温かつ特殊な環境下で合成された物質であるために、自然界ではなかなか分解されずに残留する。そのことが、水質汚染につながっている。

  しかし、それは人の肌でも同じことが言える。合成洗剤が主婦湿疹の原因になるのは、合成界面活性剤が皮膚のたんぱく質と結びつき、皮膚を荒らすからである。そしてその合成界面活性剤は、洗剤だけに含まれるのではなく、日常何気なく使っているありとあらゆる物質に含まれている。例えば、化粧品、洗顔フォーム、シャンプー、歯磨き粉など数えあげればきりがなく、合成界面活性剤フリーのものを探すほうがよっぽど困難なくらいだ。

 それと比較すると、石鹸は安全である。洗い流した石鹸は皮膚に残留することもなく、また、一日で自然の自浄作用の中で分解される。合成洗剤のように、自然界に残留し、自然破壊や水質汚染を招く危険性がない。自分の健康のためと思って始めた石鹸生活だが、同時に自然環境を守ることにつながる。結局は人体が受け付けないものは、地球も受け付けない。考えてみれば、これは当然のことかもしれない。

PRTR法(化学物質排出把握管理促進法)

 地球環境の悪化に警鐘を鳴らし、身の回りの日常品を石鹸に変えることを提唱している企業がある。それが、神奈川県に本社を構える太陽油脂株式会社である。わたしは、同社の製品開発部長である長谷川 治氏に地球環境と石鹸生活について話を伺った。

  長谷川氏の話によると、近年、世界レベルで環境問題が関心を集め、日本でもPRTR法(化学物質排出把握管理促進法)という法律が平成11年に公布されていることを知った。この法律は、有害性のある様々な化学物質の排出量を把握することにより、化学物質を取り扱う事業者の自主的な管理の改善を促進することを目的としている。

 つまり、事業者にこの法律のなかで指定されている有害な化学物質をどれだけ環境に排出しているかを申告させ、そのデータを国が管理するというものだ。そしてさらに、事業者以外にも家庭から排出される化学物質の量や自動車の排気ガスなども推計してこれらのデータを併せて公表する。個別の事業所のデータもまた、国に請求することによって開示可能となる。


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