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東ティモールにアクセサリー工房を (1)

今テレサ崇子さんインタビュー

leader from from
三沢健直 松本市
day
2003-08-20
 

 東ティモールの人々にビーズ・アクセサリーの制作技術を指導し、出来上がった製品を購入して日本で販売するプロジェクトを2002年から始めた今・テレサ・崇子さんのお話を聞きました。

Q1:5月に東ティモールに行かれたそうですが、これで何回目になるのですか?

 今回で4回目になります。最初は2001年の12月、クリスマス時期でした。独立派と併合派の内戦で破壊された教会の再建プロジェクトについて行きました。スタディツアーみたいな感じです。横浜のNGOが経営する小さなフェアトレードショップで2年ほど前から働いていたので、商品開拓という名目でした。伝統的な鮮やかな織物や独自のクリスマスの素朴な美しさ感動しました。

Q2:プロジェクトを始めたきっかけは?

 最初に行ったときに、現地で第三世界ショップの片岡勝さんに偶然お会いしました。「君は何が専門なの?」と訊かれて、「大学出て、手に職をと思い洋裁学校に行ったものの、未だ花開かず」と答えると、「手工芸品で何かできるか事業計画を立ててみないか」と言われたのです。それで、現地で簡単な事業計画を書いていったら、「第三世界ショップの東ティモール基金から融資を」と、その場で言われて、「挑戦させてください。」と、その融資の範囲でできることを考えました。その後、第三世界ショップが商品も扱ってくれることになりました。

Q3:どんな気持ちでしたか?

 嬉しかったです。「自分を試せる」と言う感じでした。自分もワーカーでしたが、今度は仕事を与える立場になれる。小さな貴金属の会社でアクセサリーの組み立てを2年やって、毎日同じ型を1000ペアとか作っていました。仲間と「アジアのワーカーの気持ちわかるよ」と言いながら。でも、そのころの経験が生きていますね。ヤンキーのような社長と部長だったけれど、10円の計算をいつも唸っていて、「10円で悩むってどういうことかな」と思ったけど、今分かるような気がしますね。彼らがお手本かもしれません。

 その後も社長が直に居る場所で働いてきたので、社長達の悪いところも良いところも見てきました。自分がもしボスになったらどうだろうと、試したかった。その立場になって初めて、ボスがどんなに大変なことが分かりました。みな挑戦者でしたね。

 デザイン部門希望だった当時、デザインも新しいのを考えては提案したけど、たいていボツでした。原価を無視して独創的なものをデザインしていましたから。工芸工房を辞めてから、フリーでオリジナルの売込みをしていました。個人経営のギャラリーやカフェ、雑貨屋、ギフトショップなどは、オリジナル商品を委託で募集しているんです。サンプルを持って飛び込みで営業をして、いろいろなお店とつき合うようになりました。他の作家さんとの出会いもあって楽しいですよ。

Q3.現地の人たちとはどのようにお知り合いになったのですか?

 最初に行ったときに教会の孤児院を訪ねました。シスターもきちんとした人だったし、子供たちは勉強、お祈り、自炊も自分たちでする規範ある生活をしていたので、これなら仕事も出来るだろうと候補に考えていました。私もクリスチャンですし。でも、子供たちは勉強しなくちゃいけないし、生産性の問題もありましたから、ここをパートナーにはできませんでした。しかしここを訪ねて、東ティモールの人たちの規範正しいところを知り、尊敬もでき好きになれたことが、この国でやってみようと決断をするきっかけになりました。

 カウンターパートが見つからなくて、しばらく停滞したのですが、そのころ1999年に選挙監視員で現地に行っていた女性に出会い、彼女がUNICEFの現地組織《エスペランサ》代表のアガピト氏を紹介してくれました。彼女から、調査に行くから一緒に行こうと言われて、まだ早いのではと思ったのですが、ご縁も感じ、とりあえず行ってみようかと。それが2回目で、2002年8月でした。彼女が、先に現地入りして、ラジオや口コミでワーカーを募集してくれたのですが、その結果60人も応募があったのです。募集の条件は「目が見えて、多少器用で、字が読めること、長時間イスに座っていられる人」それだけでした。先に面接までしてくれていて、当初は10人の予定だったのが15人になっていました。


東ティモールにアクセサリー工房を (3)
東ティモールにアクセサリー工房を (2)

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