パームオイル・リサーチ・ユニット
これまでの経緯
2008年に実施した第2回共同リサーチのテーマは、「人と地球に厳しいパームオイルを避ける方法」でした。パームオイル(パーム油)を生産するプランテーションを作るために、主要な生産国であるマレーシアやインドネシアでは、熱帯雨林が急速に消失し、生物多様性が失われ、オラウータンなどの動物が絶滅の危機に瀕しています。また農園の造営のために泥炭地帯に火が放たれることで、二酸化炭素が大量に放出されるなど、地球温暖化への大きな影響も指摘されています。さらに、先住民の土地が違法に収奪されたり、農園では大量の農薬が使用されて労働者の健康被害が発生されたり、児童労働が指摘されるなどと、人権の問題もあり、パームオイル生産は環境破壊から人権侵害まで問題のオンパレードなのです。
このように、非常に多くの問題が指摘されているパームオイルを、日本人は日常的に大量に消費しています。主な用途は、食品です。チョコレートやインスタント食品に使用される植物油、植物油脂には大抵の場合パームオイルが使用されています。また、フライドポテトなどのための外食産業でも大量に利用されています。
共同リサーチ「人と地球に厳しいパームオイルを避ける方法」を通じて自分達の日常にパームオイルがどれほど浸透しているかを知ったレアリゼメンバーの有志は、2008年より少人数の活動グループであるパームオイル・ユニットを立ち上げて、企業やNGOからのヒアリングを行っています。
活動内容
2008年8月より、ネット上のグループウェアを利用して情報交換やディスカッションを行っています。また、油脂関連企業へのヒアリングやNGOからのヒアリングなどを行ってきました。現在、ここまでの中間報告(パームオイル・リサーチ・ユニット中間報告No.1~No.7)を発表中です。
2009年8月8日(土)には、イベント「人と地球に厳しいパームオイルと付き合う方法」を開催しました。アジア太平洋資料センター製作のDVD「近くて遠い油のはなし」を上映し、さらにグループディスカッションを行うもので、大盛況でした。詳しくは、報告記事をご覧ください。
今後も、引き続き、ヒアリング等のリサーチを行うと共に、イベントも定期的に開催したいと考えています。またパームオイル・リサーチ・ユニットでは、Facebookでパームオイルに関する情報を定期的にお伝えしています。
Facebook パームオイルをジブンゴトに!
|