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2009-11-25 (水)

RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)最新情報

カテゴリー:ニュース

マレーシアに拠点を置く、Wild Asiaという団体が最近発表したレポートより。
(要約-レポート全文はこちらより

  

(写真:Wild Asia

  
11月2-4日にマレーシア、クアラルンプールで開催された第7回のRSPO会議は、土地使用や温暖化ガスに関する取り決めの交渉など、複雑な課題を取り上げ、RSPOの存続を誇示する一方、メンバーの期待と不満を話し合う場として一部ではRSPOの将来への希望の光が垣間見れた。
  
気候変動、生物燃料に関する規定、原料油の持続的な生産等に関する国際的な世論は、パームオイル小売商、投資者、貿易業者からRSPOメンバーのNGOまで、あらゆる関連部門に多大なプレッシャーを与えている。中でもやはり現状に不満という意見が多く出たのは生産者からで、「持続可能な」生産のための規定に合わせるための費用の重み、そして規定に沿って生産して「RSPO認証」を得たからといって高く売れる保障はないため、規定に従うための費用の基が取れない、という点に不満の声が多くあがった。
  
一方で、Wild AsiaとProForestが共同でパームオイル業者へのサポートを目的に立ち上げた「Stepwise Support Programme (SSP)」の業績や、RSPO公認のパームオイルの市場拡大の可能性など、ポジティブな視点に注目した話し合いも行われた。
  
Cadbury SchweppesのTony Lass氏、, CarotinoのU. Unnithan氏、Neste OilのPekka Tuovinen氏、Keresa PlantationsのGraeme Iain Browne氏の報告では、現状の困難なチャレンジを述べる一方で、持続可能なパームオイル産業を目指すためのRSPOの活動の意義として、次のような理由が挙げられた。
  
-EUによる、持続可能な生産の基準を義務化する動き。
-買手側からの需要。NGOによる、パームオイルを使った製品のボイコット等の消費者運動。
-企業のCSR活動としての可能性。
-RSPOの基本理念の重要さ、関係する環境問題の緊急性。
  
コスト面での不満を持ちながら上記のようなRSPOの必要性を認識し、Keresa Plantationsのような小規模な企業が、持続可能な生産に向けて大きな動きを見せている、という現状も見られた。
  
さらに、移民労働者の支援や労働基準の向上に取り組んでいる社会的NGOの、Tenaganita代表は、RSPOメンバーのプランテーション業者が、パームオイルプランテーション内に住む子供たちのための教育活動に前向きな姿勢を示した点も、今回の会議のポジティブな結果としてあげている。
  
企業の自主的参加のみで成り立っているこの制度だが、各国政府や国際市場におけるRSPOの認知度が高まっている今日、RSPO公認パームオイルへの需要が増えれば増えるほど、関連企業がこのRSPOに参加し基準に従うプレッシャーも増えていくと予測される。

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投稿者:江崎絢子  Comments: 0 Trackbacks: 0

2009-11-18 (水)

ボランツーリズム-旅を通して社会貢献

カテゴリー:ニュース

  
最近レアリゼのメンバーとも話し合う機会がよくある、旅に関する話題の中で、「エコツーリズム」や「ボランツーリズム」(ボランティア+ツーリズム、ボランティア活動を取り入れた旅行)に参加して、旅の間は社会問題や環境に意識を持っているけど、帰ってきたらその意識モードOFFになっていることも多いのでは、との意見があった。
  
確かに、旅の間現地の厳しい現実を目にする経験を通して「何かしたい」という問題意識が高まるのは不思議じゃない。そんな刺激をきっかけに、普段自分が住んでいるコミュニティーの中でも、または日常生活の一部として、意識モード「ON」の時が少しでも増えていったら、ポジティブな行動につながっていくのでは。
  
私が担当している「国際エコツーリズム協会」のブログで最近発表されたインタビュー記事がこの点に触れている。カンボジアで活動しているPEPY Toursという会社のダニエラさんに、「ボランツーリズム」についてお話を聞いたもの。この中でダニエラさんは、彼女自身のボランツーリズム体験、そして旅行者として個人が与える影響について、こう言っている。
  
『初めて参加した「ボランツーリズム」のプログラムは、ネパールのHabitat for Humanityでした。このプロジェクトを通して得た、ネパールの地元の人々と交流し、彼らから学ぶ機会が自分にとって大変意義のある経験で、その後、毎年一年に一度はこのような形でボランティア活動に参加する旅をしていこうと決めるきっかけになりました。フィリピンとパプアニューギニアでもHabitat for Humanityに参加し、2004年の津波の後はスリランカに行ってボランティア活動をしました。しばらくして気がついたのは、こうやってたまに「いいこと」をするのではなく、自分の足元から生活、行動を変えていくの大切なんだ、ということでした。私にとってのその結果のひとつが、PEPYでした。』
  
記事の前文
  
『PEPYの参加者にも心得てほしい』という、一週間、一ヶ月、一年のボランティア活動で「世界を変える」のではなく、そういう体験を通して学ぶことで自分の態度、ものの見方を変えることによってポジティブな変化につながる行動を広めていく力になれる-ダニエラさんのこのメッセージに共感、そして自分も「次旅行に行った時は」ではなく、「今日から、ここで」という姿勢で考えていこう、と思うきっかけになった。
  
(写真はPEPY Toursより Flickr.com/photos/pepyride

2009-11-17 (火)

民主主義とレアリゼ

カテゴリー:メンバー日記(世界の日常)

民主主義は、無前提の善のようなものではないはずだ。それは、ある条件における目的を達成するための手段だ。条件とは、ある人的集団が構成員の最大幸福を目指しているということ。一般的には、特定の地域に存在する人々が条件とされることが多い。それは、民主主義の起源に関係すると思う。一般的には、人々は住む地域から簡単に移動することができない。それゆえに、特定地域の人々の最大幸福と理解されることがあったが、民主主義の条件から特定地域を取り外しても変化は無いはずだ。
構成員の最大幸福を目指すのが民主主義だ。
  
一方、会社や非営利団体などの組織体は、それぞれの設立目的を持っており、構成員の最大幸福を目的としない。したがって民主主義は前提とされないはずだ。しかし、目的に反しない程度に民主的であることは、組織の目的を達成するために必要だ。なぜなら、民主的な風土において、各個人の能力は最大限に発揮されると考えられるからだ。
それゆえ、目的を持った組織体においては、目的と民主主義とのバランスに配慮することが重要になる。
  
レアリゼのメンバーエリアにおいても、目的と民主主義とのバランスで考えることが多い。レアリゼは、当初あまり明確ではなかったとは言え、一つの目的をもった組織体として構想されている。さらにリソース面では、資金母体のネットタンクに加え、メンバーのボランタリズムが、片翼のエンジンを担う形になっている。
  
また、現在利用しているメンバーエリアのシステムにもヒエラルキーがなくフラットな構造であるため、自然と民主的な雰囲気が存在している。さらに、この雰囲気は、リーダー三沢の資質によるところも多い。最終的な判断は下すものの、基本的には、各個人の自発的なアイディアや行動にお任せしている。
  
そんなわけで、様々な実験を重ねてきたレアリゼは、組織作りという面でも、日々新しい実験を重ねている。

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投稿者:三沢健直  Comments: 0 Trackbacks: 0

2009-11-07 (土)

お墓のある風景

カテゴリー:メンバー日記(世界の日常)

今月の写真ギャラリーは、「世界のお墓」。夏に墓参りに行った際に、世界のお墓ってどんな形をしているのだろう、と思ったのがきっかけだった。沖縄のお墓が、日本のお墓と随分違うことは知っていたので、世界のお墓はどんな形をしているのだろう、と思ったのだ。
  
僕は北京のお墓を撮影した。一見すると日本の墓に似ているのだが、中国では夫婦で一つのお墓に入る。日本のように、家に一つのお墓があるのとは違う。また、中国では、お寺が身近に存在せず、墓地は郊外に宗教と切り離された形で存在する。お葬式も墓地に隣接した施設で執り行う。
  
僕の祖父母の墓は、地方都市の市内にあるお寺にあるのだが、土地の面積が既に限界にきている。数年前にお墓参りに赴くと、お墓の周囲の木がすべて切られていて、真夏の太陽が墓石に直に照り付けていた、以前は、生茂る木の陰にあったお墓が、日の光に焼かれていた。なんとも味気ない思いがしたものだ。
  
北京の墓地では、木々が生茂っていて、涼しげだった。しかし、多くの市民は高価な墓石を買えず、無料の倉庫の棚に納まっている。
  
今回の写真ギャラリーは、そんな世界のお墓について、話を聞けると良いな、と思ったのだが、思いのほか、お墓が身近に無いらしく。あまり集まらなかった。どういうわけが、軍隊に関係する写真が二枚もあって、あまりレアリゼ的でないような気もするが、これもまた死が現代で取り扱われる様式だろう。
  
僕はだらしない人間で、死について考えるのは怖いし、あまり考えたくなかった。その結果、無限に時間があるような気がして、無駄に時間を過ごしてしまった。僕のような人間は、死から目をそむけると堕落する。「あと20年で死ぬ」そう自分に言い聞かせることで、ようやく時間を動かすことができたのでした。

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投稿者:三沢健直  Comments: 2 Trackbacks: 0

2009-11-02 (月)

カンボジアで水祭りが開催中!

カテゴリー:メンバー日記(世界の日常)

カンボジアでは最大の伝統行事である水祭りのお祝いが、今年は11月1日~3日までの期間、開催されています。近隣国のタイやミャンマーでは、4月にお正月と称して、水掛祭りをお祝いするので、カンボジアの水祭りもそれに類したものかと思っていました。
  
しかし、ここカンボジアの水祭りは、お祭りの意味合いも、その趣向も全く違ったものでした。各州対抗のボート・レースをメインに、夜店が出て、花火が上がり、小さな豆球で飾られた、政府各省庁の屋形船がゆっくりとトンレサップ川を行きかいます。全国各地から、そして世界中からこのお祭りを見に人々がトンレサップ河岸にあふれ、ひしめき合っていましたが、タイや日本などのお祭りとは違って、華美な装飾の少ない、とても素朴なお祭りです。さわやかな風を感じながら、気持ちよく楽しむことができました。
   
カンボジアは国民の50%以上が農業に従事している、典型的な農業国です。メコン川とトンレサップ湖を水源として、水稲耕作に従事しています。この水祭りは、カンボジアの人々が、田植えが終わり、雨季が終了し、米の収穫が始まる区切りのお祝いとして昔から行ってきたものだそうです。トンレサップ湖は「伸縮する湖」と呼ばれるそうですが、雨季の増水により、地域によってはボートが唯一の交通手段となります。人々の生活とボートは非常に密接な関係にあるのです。
  
今回は、初日(1日)の午後、まだ人が多く出てこないところを目指して観戦に出かけました。かつての外国人特派員クラブをバー&レストラン変えたカフェは、トンレサップ川を望む抜群のロケーションになります。3階のオープンテラスの、180度の絶景が楽しめる席を確保し、そこからボート・レース観戦をしました。
  
このレースは、カンボジア全州、24州からチームが出て州対抗で行われます。最近は、女性だけのチーム、また今年は子どもだけのチームもでき、4-50人1チームとして細長いボートに乗り込みます。先頭に座ったリーダーが、それぞれ独自のフォームでリズムを取って檄を飛ばし、漕ぎ手がそろって、オールを回す様はとても見ごたえのあるものでした。カンボジア全土、各州からチームが出場するのですが、やはり、州内に大きな川や湖のある州(コンポンチャム州など)は、練習する機会もあり、強いそうです。
  
上から眺めていると、人波が絶えず動き続けている様子が分かります。道の両側には、たくさんのお店がひしめき合い、食べ物や日用雑貨、日本の夜店で見かけるような、お面や小さなきらきら光るペンダントなどが、所狭しと並べられています。普段、屋台で売っているお店がそのまま、この場所に集結してくるのだそうです。
  
ただ、物は売られていても、日本のお祭りのように、人々があちこちで食べ物を買い、それを食べたり、屋台に人が群がっていたり・・そういう光景はあまり見られません。お店の合い間を人々が集団になって、ただただ、ゆっくり歩いている様子を見ると、このお祭りは、ボートレースを見るだけではなくて、家族や友達や恋人が皆で集まって、ゆっくり歩きながら語り合うのが楽しいのかなぁ・・と思えてきます。
  
川岸から続いて、町のシンボルである独立記念塔までの道のりは、芝が植えられ、整備されたきれいな公園になっているのですが、人々はそこにゴザを敷いて座って、それぞれが思い思いに過ごしています。
  
初日のボート・レースは日暮れと共に終了しました。その後、すっかり暗くなったトンレサップ川には、花火が上がり、政府各省庁のシンボルを電球で飾った屋形船がゆっくりと川を上っていきます。目の前に広がる、鮮やかな花火を見ながら、ゆったりとした午後を過ごしたのでした。

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投稿者:池内千草  Comments: 0 Trackbacks: 0

2009-11-01 (日)

バンコク世界映画祭開催のお知らせ

カテゴリー:イベント情報

新進気鋭の映画監督、直井里予さんの作品が上映されます。

バンコク在住の方はぜひ、いらしてください!

 

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PRESS RELEASE

11月6日よりタイにおきまして、バンコク世界映画祭が開かれますが、この映画祭の”Doc Feast” 部門において、下記の通り、日本・タイ合作のドキュメンタリー映画「アンナの道~私から あなたへ・・・」のタイプレミア上映が行われます。

 

World Film Festival in Bangkok 2009 (バンコク世界映画祭2009)
http://www.worldfilmbkk.com/theprograms_sections.php

 

11月7日(土) 13:00~14:10
11月8日(日) 13:00~14:10

Path of Anna - Yesterday Today Tomorrow 2
場所:サイアムパラゴン5F Paragon Cineplex http://www.worldfilmbkk.com/thevenue.php
Tel: 02-129-4635-6

 

「アンナの道」―私から あなたへ・・・
PATH OF ANNA-Yesterday Today Tomorrow 2
~HIVに感染した女性が、社会に生き、母として家族の要として賢く健気に生きる様を、タイ北部の村で7年間に渡って描いたドキュメンタリー映画~

 

ストーリー:夫からHIVに感染したアンナは、夫を亡くした翌年、村の病院でポムと出会い再婚。日中は村のHIV陽性の孤児たちの世話をし、朝晩は卵売りをしながら穏やかな日々を過ごす。10年が経ち、アンナはエイズを発症し寝込んでしまう。長い病を回復したアンナはある日、思春期をむかえた娘と向き合うことになり、母として、そして妻としての悩みを感じるようになっていく……。北タイの自然豊かな村の中で生きるアンナの生き様を通して、「生きることとは何か―」を問う。

 

◇撮影・編集・監督 直井里予◇<日本-タイ/2009/70分/タイ語(日英字幕)/DV/Color>
制作総指揮:瀬戸正夫、野中章弘、吉田敏浩、赤塚順 編集協力:プッサジ・ピパット
製作:直井里予、アジアプレス・インターナショナル
助成:釜山国際映画祭アジアドキュメンタリーネットワーク基金(AND)
映画HP: www.riporipo.com Asia Press HP: www.asiapress.org

 

監督プロフィール:直井里予(なおいりよ)1970年 茨城県生まれ。ワシントン州立大学院卒。アジアプレス・インターナショナル所属。1999年からタイ在住。HIV陽性者の2家族の穏やかな生き様を描いた処女作「昨日 今日 そして明日へ・・・」はバンコク国際映画祭2005で初上映後、数々の国内外の映画祭やエイズ国際会議で上映された。台湾国際ドキュメンタリー映画祭2006でアジア部門審査員特別賞を受賞。自主上映会はタイと日本国内約100箇所で開催されている。続編「アンナの道~私から あなたへ・・・」製作を2007年から開始。2008年度の釜山国際映画祭で助成基金(AND)を受賞。2009年8月完成し、10月の釜山国際映画祭と山形国際ドキュメンタリー映画祭で同日ワールドプレミア上映された。

 

11月7日、8日は会場に監督の直井里予がおります。(主人公のアンナも来場検討中)

ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。

 

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<プレスリリースに関するお問い合わせ>
アジアプレス・インターナショナル
Tel:090-5506-7127 (担当:直井) E-mail:info@riporipo.com  
(11月3日のタイでの連絡先 Tel:+66-879-199670)
詳細は「アンナの道~私から あなたへ・・・」公式HP http://www.riporipo.comをご覧下さい。

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投稿者:池内千草  Comments: 0 Trackbacks: 0

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