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2011-03-29 (火)

相馬市と南相馬市

カテゴリー:メンバー日記(世界の日常)

私は南相馬市の北にある隣の相馬市にいます。南相馬市と言えば、現在原発の20km圏内と20~30km圏内にある市として、自主退避が命じられた地域です。一方で、相馬市は退避も屋外退避指示がでる様子はなく、市内の様子は少しずつと落ち着きを取り戻しつつあります。コンビニエンスストアやスーパーなど時間短縮して営業を再開し始め、ガソリンスタンドも混乱が落ち着きつつある印象をうけます。
  
先週の日曜日近くのスーパーに行きました。いつもは10時までの営業時間も、その日は午後4時、閉店間際の店内は混雑していました。商品棚の品物にはばらつきがあり、生理用品などは販売制限があり、保存のきくカップ麺はやはりありませんでした。野菜棚は勿論地元福島のものはなく、牛乳も秋田県のものでした。
  
私は店の出口で家族を待っていたのですが、その際南相馬市から来た二人の女性が閉店時間を知らず、空いている出口から入ろうとしていました。しかし、出口には店員が「もう閉店ですので、すみませんが・・」と。誰だって入れてあげたいでしょうけれど、多分アルバイトの彼女は上から言われたことに従うしかないのでそう言っていたのだと思います。
  
「原町(南相馬市の旧名)から来たんですよ」と訴える女性。「品物がないならわかるけど、まだある。帰れっていうなら、死ねって言ってるのと同じだ」ともう一人の女性。結局彼女たちは買い物ができたようですが、南相馬市は実際物資に困っているのだと思いました。
  
ところで、今日、私は南相馬市で保育士をしている友人に電話をしました。相馬市から南相馬の交通に規制はないようですが、検問などはあるようです。「市全体に人影がないため、不審者を入れないためじゃないか」と言うのが彼女の推察です。
  
また、物資不足でも困難な状況にある南相馬ですが、どうやら市内8か所で物資を配っているようで、また、営業している店やコンビニエンスストアもあるようです。しかし、放射能を恐れ外出を避け、近所が自主退避をしている場合、情報が円滑に流れていない可能性が十分にあると思います。そういった場合は隣町の相馬に買い物に来たりするのだろう、と。
  
余談ですが、保育園はずっと四月中旬まで休園の予定で、卒園式はなかったようです。また、来年度から進学する園児たちのうちで、地元に戻る目途がたたず、避難している地区の小学校に進学する子もいると聞きました。事実、福島第一原発問題の見通しが出来ない今、当然の選択といえます。
しかし、地震・津波で被害をこうむらなかった場合でも、原発問題という人災により、突然生まれ育った地域を離れ進学するとは、予想だにしなかったでしょう。生き残った被災者たちは、生きるしかない。原発の影響は小さな子供の生活にも及んでいます。

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投稿者:草野友紀子  Comments: 0 Trackbacks: 0


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