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2009-12-31 (木)

インド洋沖津波から5年

カテゴリー:ニュース

grameen-tsunami
ビデオ:Grameen Foundation (グラミーン基金)ー
インドネシアでのマイクロファイナンス事業

  
5年目のBoxing Day
  
ヨーロッパの国々や元英国領地だった国で、クリスマスの翌日はBoxing Dayと呼ばれる祭日です。多くの国で近年はクリスマス後のセールが始まる日としてポピュラーなこの日にちなんで、2004年12月26日にアジアとアフリカの多くの国々に多大な被害をもたらしたインド洋沖津波は、「Boxing Day Tsunami」と呼ばれることも。
  
歴史的に英国のBoxing Dayは、教会で人々の寄付が集まったBoxをいて貧しい人々に分かち合う日でした。インド洋沖津波が起きた後の世界各地からの反応には、伝統的なBoxing Dayのチャリティー精神が見られ、225,000 人以上の命を奪ったこの災害の「唯一明るいニュース」として支援に駆けつけた市民団体やNGOの活動や、世界中から集まった寄付やボランティアの波が一面を飾ることも多々ありました。
  
あれから5年。毎年12月になると「インド洋沖津波から○年」という報道が大きく取り上げられたのは始めの1、2年までで、12月26日に津波関連の報告がされるのもだんだん少なくなってきました。復興の明るいニュース、津波のパワーを改めて実感させられる体験談、時間が経ってもなかなか癒えない傷など、津波5周年は各地で様々なストーリーを生んでいます。
  
年末が近づくと、多くの会社、NGOやチャリティー団体からクリスマスや新年を祝うメールやニュースレターが届きます。その中から、インド洋沖津波の被災地での活動や現地の今の事情などに関するニュース、レポートをいくつか紹介します。
  

The Globe and Mail - Banda Aceh, five years later(「バンダアチェ、あれから5年」)
  
スマトラ沖大地震の震源に一番近かった町、インドネシアのバンダアチェでは、津波により16万人ほどが亡くなり、50万人以上が住む場所を失った。復興活動に駆けつけた国際NGOやボランティアの存在が地元の生活の一部となった被災後のこの地では、インフラの再建と同時に観光業の基盤が作られた。工業汚染や人ごみとは無縁のバンダアチェの海岸は、世界的に有名な観光地であるバリの「50年前の姿」と地元のリゾートオーナーは言う。観光産業を一から立ち上げていく機会を得たこの地で、バリの足跡をたどったマスツーリズムではなく、独自のよさを生かし、持続可能な形で観光業が発展していくことが期待される。(The Globe and Mailより。2009年12月23日)
  
Practical Action (プラクティカル アクション)- スリランカでの復興と技術支援
  
スリランカでは、津波の被害により50,000人以上が亡くなり、被害が大きかった西、南、西の海岸沿いのコミュニティーでは100,000 世帯以上が住んでいた土地を失った。南アジアで長年活動しているプラクティカルアクションは、同地域で災害対策の実績があるDuryog Nivaranというネットワークとの提携を生かして、次のような復興活動を行ってきた。
  
復興+職業トレーニング:職を失った漁師たちの支援のため、漁業に関わる地元の人々と一緒に船の修理を始めた。この取り組みは災害の被害を受け稼ぎ手を失い、無気力になっていた漁師のコミュニティーを活気づけると同時に、エンジンの修理や漁船の建築に必要な技術のトレーニングを提供するきっかけにもなり、新しい仕事を見つける手助けにつながった。
   
伝統工芸の復興+女性の自立支援:Wanduruppaに住む女性たちの多くは、津波によって家や家族を失っただけでなく、伝統的なかご作りによって得ていた収入も失った。観光客との接点をいかし、手作りのかごの市場を広げる可能性を見いだした地元コミュニティーでは、基本的なマーケティングやビジネス経営の知識を身につけるためのワークショップやトレーニング、また、製品の質を高めるための投資を重ね、かご作りに関わるWanduruppaの女性たちの生活の向上に貢献した。
    
Intrepid Foundation −被災地のコミュニティーと旅行を通したつながり
  
20年前に東南アジアでのユニークなインデペンデント-トラベルをモットーに立ち上げられた旅行会社Intrepid Travelは、今では世界的に有名な人気ツアー会社。アジアのルーツと、地元コミュニティーに根ざした体験を求めてIntrepidを選ぶ旅行者のネットワークを生かして、2004年の津波の直後同社は「Intrepid Foundation」を設立し、3週間で20万豪ドル以上の寄付金を集めた。世界中からの寄付、励まし、支援は、津波の被害の恐ろしさに負けないくらい大きなインパクトを残した。この体験をもとに、Intrepid基金は引き続き、アジアとアフリカの各地でIntrepid社のツアーが訪ねる地で地元の人々の生活を向上させるための活動を行っている。


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