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2010-04-13 (火)

官僚とメディア(魚住昭 著)

カテゴリー:書評

検察の暴走とメディアの追従(あるいはその逆)について、著者は既に2007年に指摘していた。村木元局長の事件までは半信半疑だったのだが、どうやら検察の暴走やメディアとの癒着は本当のことらしい。
  
姉歯事件の報道についても、ヒューザーの小島社長、木村建設、総合経営研究所の所長、とメディアでは「悪い奴」らがたくさん登場したが、何と驚いたことに彼らは本当に被害者で、実質的に姉歯の単独犯罪だった。
しかも、元はと言えば、後で取り替えるつもりでダミーで出した構造計算が国交省の審査を通ってしまい、差し替えができなくなったことが、最初の犯罪だった。
  
この件で最も責任が重いのは、建築確認システムを形骸化させた国交省なのだ。
  
しかも驚愕するのは、国交省は自らの責任を回避するために、検察と共に上記の人々を生贄とした。メディアは完全に官僚に操られていたか、あるいは本当の責任に最初から関心がなく、誰かを責めることで視聴率が上がれば良かっただけなのだ。
  
これらの人々は、構造計算の問題とは別件で逮捕され、別件で処罰された。それは違法行為の処罰ではなく、完全な見せしめだ。しかも罰せられた行為は営利企業では珍しくないことばかりだったのだ。裁判でも、彼らの違法行為は「建築確認の違法とは関係がない」という判決が出ている。
  
他にも様々な事例が出てくるので、メディアと官僚の癒着、検察の暴走などに関心のある人は読んだほう良いと思う。
  

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投稿者:三沢健直  Comments: 0 Trackbacks: 0


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