reports
back

カテゴリー

keyword

最近の投稿

アーカイブ

2009-11-18 (水)

ボランツーリズム-旅を通して社会貢献

カテゴリー:ニュース

  
最近レアリゼのメンバーとも話し合う機会がよくある、旅に関する話題の中で、「エコツーリズム」や「ボランツーリズム」(ボランティア+ツーリズム、ボランティア活動を取り入れた旅行)に参加して、旅の間は社会問題や環境に意識を持っているけど、帰ってきたらその意識モードOFFになっていることも多いのでは、との意見があった。
  
確かに、旅の間現地の厳しい現実を目にする経験を通して「何かしたい」という問題意識が高まるのは不思議じゃない。そんな刺激をきっかけに、普段自分が住んでいるコミュニティーの中でも、または日常生活の一部として、意識モード「ON」の時が少しでも増えていったら、ポジティブな行動につながっていくのでは。
  
私が担当している「国際エコツーリズム協会」のブログで最近発表されたインタビュー記事がこの点に触れている。カンボジアで活動しているPEPY Toursという会社のダニエラさんに、「ボランツーリズム」についてお話を聞いたもの。この中でダニエラさんは、彼女自身のボランツーリズム体験、そして旅行者として個人が与える影響について、こう言っている。
  
『初めて参加した「ボランツーリズム」のプログラムは、ネパールのHabitat for Humanityでした。このプロジェクトを通して得た、ネパールの地元の人々と交流し、彼らから学ぶ機会が自分にとって大変意義のある経験で、その後、毎年一年に一度はこのような形でボランティア活動に参加する旅をしていこうと決めるきっかけになりました。フィリピンとパプアニューギニアでもHabitat for Humanityに参加し、2004年の津波の後はスリランカに行ってボランティア活動をしました。しばらくして気がついたのは、こうやってたまに「いいこと」をするのではなく、自分の足元から生活、行動を変えていくの大切なんだ、ということでした。私にとってのその結果のひとつが、PEPYでした。』
  
記事の前文
  
『PEPYの参加者にも心得てほしい』という、一週間、一ヶ月、一年のボランティア活動で「世界を変える」のではなく、そういう体験を通して学ぶことで自分の態度、ものの見方を変えることによってポジティブな変化につながる行動を広めていく力になれる-ダニエラさんのこのメッセージに共感、そして自分も「次旅行に行った時は」ではなく、「今日から、ここで」という姿勢で考えていこう、と思うきっかけになった。
  
(写真はPEPY Toursより Flickr.com/photos/pepyride

2009-11-02 (月)

カンボジアで水祭りが開催中!

カテゴリー:メンバー日記(世界の日常)

カンボジアでは最大の伝統行事である水祭りのお祝いが、今年は11月1日~3日までの期間、開催されています。近隣国のタイやミャンマーでは、4月にお正月と称して、水掛祭りをお祝いするので、カンボジアの水祭りもそれに類したものかと思っていました。
  
しかし、ここカンボジアの水祭りは、お祭りの意味合いも、その趣向も全く違ったものでした。各州対抗のボート・レースをメインに、夜店が出て、花火が上がり、小さな豆球で飾られた、政府各省庁の屋形船がゆっくりとトンレサップ川を行きかいます。全国各地から、そして世界中からこのお祭りを見に人々がトンレサップ河岸にあふれ、ひしめき合っていましたが、タイや日本などのお祭りとは違って、華美な装飾の少ない、とても素朴なお祭りです。さわやかな風を感じながら、気持ちよく楽しむことができました。
   
カンボジアは国民の50%以上が農業に従事している、典型的な農業国です。メコン川とトンレサップ湖を水源として、水稲耕作に従事しています。この水祭りは、カンボジアの人々が、田植えが終わり、雨季が終了し、米の収穫が始まる区切りのお祝いとして昔から行ってきたものだそうです。トンレサップ湖は「伸縮する湖」と呼ばれるそうですが、雨季の増水により、地域によってはボートが唯一の交通手段となります。人々の生活とボートは非常に密接な関係にあるのです。
  
今回は、初日(1日)の午後、まだ人が多く出てこないところを目指して観戦に出かけました。かつての外国人特派員クラブをバー&レストラン変えたカフェは、トンレサップ川を望む抜群のロケーションになります。3階のオープンテラスの、180度の絶景が楽しめる席を確保し、そこからボート・レース観戦をしました。
  
このレースは、カンボジア全州、24州からチームが出て州対抗で行われます。最近は、女性だけのチーム、また今年は子どもだけのチームもでき、4-50人1チームとして細長いボートに乗り込みます。先頭に座ったリーダーが、それぞれ独自のフォームでリズムを取って檄を飛ばし、漕ぎ手がそろって、オールを回す様はとても見ごたえのあるものでした。カンボジア全土、各州からチームが出場するのですが、やはり、州内に大きな川や湖のある州(コンポンチャム州など)は、練習する機会もあり、強いそうです。
  
上から眺めていると、人波が絶えず動き続けている様子が分かります。道の両側には、たくさんのお店がひしめき合い、食べ物や日用雑貨、日本の夜店で見かけるような、お面や小さなきらきら光るペンダントなどが、所狭しと並べられています。普段、屋台で売っているお店がそのまま、この場所に集結してくるのだそうです。
  
ただ、物は売られていても、日本のお祭りのように、人々があちこちで食べ物を買い、それを食べたり、屋台に人が群がっていたり・・そういう光景はあまり見られません。お店の合い間を人々が集団になって、ただただ、ゆっくり歩いている様子を見ると、このお祭りは、ボートレースを見るだけではなくて、家族や友達や恋人が皆で集まって、ゆっくり歩きながら語り合うのが楽しいのかなぁ・・と思えてきます。
  
川岸から続いて、町のシンボルである独立記念塔までの道のりは、芝が植えられ、整備されたきれいな公園になっているのですが、人々はそこにゴザを敷いて座って、それぞれが思い思いに過ごしています。
  
初日のボート・レースは日暮れと共に終了しました。その後、すっかり暗くなったトンレサップ川には、花火が上がり、政府各省庁のシンボルを電球で飾った屋形船がゆっくりと川を上っていきます。目の前に広がる、鮮やかな花火を見ながら、ゆったりとした午後を過ごしたのでした。

キーワード:  ,

投稿者:池内千草  Comments: 0 Trackbacks: 0

メンバー募集 メルマガ 受託型リサーチ レアリゼブックストア サポーター募集
twitter mixi face Flickr