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2008-12-13 (土)

テレビの嘘を見破る (2004 新潮社 今野勉著)

カテゴリー:書評

海外では、「ドキュメンタリー」の定義が、「現実の写実、あるいはまじめな再現」であるため、海外のドキュメンタリーには、現在の日本では「やらせ」と認定されるような演出が日常的に含まれる。
  
例えば、ある村落の文化・生活を表現するための優秀なドキュメンタリー作品において、描かれた家族は、実は本当の家族ではなく、村落から集められた人々であるようなケース。日本では最近の「やらせ批判」によって、海外のように堂々とは行わなくなったが、程度の差はあれ、今でも日常的に行われている。
  
本を読むと、捏造と演出あるいは効率化の境界線のケースが多く、再現をすべてなくしたら、表現としてもビジネスとしてもテレビは成立しないことが分かる。一方「これは再現である」という但し書きを、すべてに入れるのが難しいことも分かる。むしろ見る側が、テレビというものは、情報を「物語化」して伝えるメディアだということを前提にする習慣をつけるほうが良いのだろう。
  
物語化というのは、「事実とされる話」を再現することによって「事実」とするということ。「テレビは嘘をつく」というよりも、「テレビは事実を構成する」という方が良いと思う。
  
といって新聞が事実を伝えるかというと、必ずしもそうでもない。
  

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投稿者:三沢健直  Comments: 0 Trackbacks: 0

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