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2010-05-06 (木)

パリで開催中のArt Brut Japonais展に行ってきました。

カテゴリー:イベント情報 | メンバー日記(世界の日常)

ミュゼのカフェ

ミュゼのカフェ


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パリで開催中のArt Brut Japonais展に行ってきました。
  
とっても良かったです!
ひとつひとつの作品が持つエネルギーや、豊かで自由な表現に、純粋にアート作品として刺激を受けました。作家のバックグラウンドがこのグループ展の共通項なわけですが、各作家の表現はほんとうに多様(みな自己流)で、ひとくくりにはできないなぁと思います。意図していないだろうに比類ない作品を生み出して、見る人に衝撃を与える…これこそ天賦の才というのでは、といろいろ考えさせられました。
  
日本中から選ばれた作家さんたちというのは納得で、どの作品も質が高く、魅せるものばかり。
他の来場者も、作品の前で立ち止まって隅から隅までじっと眺めている方が多く見受けられました。
  
また、展示には Halle St Pierre と日本側運営スタッフの作品への愛情が感じられてそれも良かったですね。作品数も多い(1000点)ですし、展示の仕方もそれぞれの作品の良さをうまく引き出していて、見応えあります。ただひとつ残念だったのは、文章が取り込まれた作品に対してフランス語訳がなかったこと。
  
あまり数はないのですが、文章そのものが個性になっている作品については、読んでもらえないと魅力半減だったと思います。実際、ある作品の文章がつぼにはまり大笑いしていたら、通る人通る人が「なんて書いてあるの?」と興味津々。書いてある内容がわかると、みなさん「そうだったのか!」と大笑いし、改めて作品を見つめ直し、愛着が深まっていたようでした。
  
今日は地元パリのお客さんがたくさん入っていて盛況でした。パリでは毎月第一日曜日は国公立の美術館が無料になるのですが、私立のHalle St Pierreは有料。それでもあれだけお客さんが入るということは、注目度も高いのだろうと思います。パリに来られる機会のある方には、おすすめです。
  
[関連記事]
ボーダレス・アートミュージアムNO-MA (日本のアウトサイダーアート)

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投稿者:今成彩子  Comments: 0 Trackbacks: 0

2010-04-03 (土)

アール・ブリュット・ジャポネ展 開幕 (パリ)

カテゴリー:イベント情報

3月24日から、芸術の都パリにおいて、「アール・ブリュット・ジャポネ展」が開催されています。
  
モンマルトルの丘の麓に位置するパリ市立アル・サン・ピエール美術館。19世紀の金属建築の美しいサンプルの一つとして知られる市場だったところで、現代のポップアートやアウトサイダーアートなどを積極的に取り上げ、美術界に常に問題提起している美術館です。
  
今回、アル・サン・ピエール美術館からの申し出により、全国20都道府県から約60人の作家が出展する大規模展覧会が実現することになりました。
  
詳しくは、「アール・ブリュット・ジャポネ展」公式サイトをご覧ください!
  
http://www.art-brut.jp/
  
【アール・ブリュット・ジャポネ展】
 パリ市立アル・サン・ピエール美術館(フランスパリ市)
 2010年3月22日(月)~2011年1月2 日(日)
  
【参考記事】
ボーダレス・アートミュージアムNO-MA

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投稿者:三沢健直  Comments: 0 Trackbacks: 1

2010-02-11 (木)

インディペンデント・メディアとは何か?

カテゴリー:メンバー日記(世界の日常)

レアリゼでは、社会的な問題を解決するための新しい方法を創ろうとする、人たちの小さなストーリーを主に伝えています。エコツーリズムや、フェアトレード、社会的銀行、マイクロクレジット、ママのためのカフェ、アウトサイダーアート、などなど。
  
私は、他人を批判するより、むしろ評価できる事例について話したいと思います。ジャーナリストは、いつでも政治家を批判しています。それは非常に大切なことですが、同時に全く不十分です。なぜなら、そのジャーナリストは、問題を解決するのは常に政治家だと信じているように見えるからです。
私は、その考えに同意しません。普通の人々も、社会的な問題を自ら解決することができるのです。
  
だから私たちの使う”インディペンデントメディア(独立メディア)”という言葉は、むしろ”独立するためのメディア”と言うほうが良いのかもしれません。

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投稿者:三沢健直  Comments: 1 Trackbacks: 0

2010-02-11 (木)

結婚制度の多様化(少子化対策)

カテゴリー:メンバー日記(世界の日常)

少子化対策には結婚制度の多様化も大きな影響がある。例えば欧州でもっとも出生率の高いフランスでは、婚外子が新生児に占める割合は、50%を超えている。ただし、ここで言う「婚外子」は、日本でいう事実婚も含むが、同一ではない。フランスには、PACS(連帯市民協約)といって、税制上は結婚と同等の優遇措置があるが、解消するには一方の意思だけで良い制度がある。1999年の制定当初は、同性愛者の利用者が40%程度だったが、現在は数%に過ぎない。
スウェーデンにも「サムボ」という事実婚の権利を保護する制度があり、フランス同様、新生児の50%以上が、婚外子となっている。オランダにも「登録パートナー制度」という同様の制度がある。
  
周りの人に聞いてみると、「子供は欲しいが結婚はしたくない」という人は少なくないようだ。もちろん「結婚はしたいが子供は欲しくない」という人もいる。ニーズが多様化しているのが現代社会の特徴であるので、労働制度だけでなく結婚制度も多様化していく必要があるだろう。
  
少子化対策に関するあるサイトに、「少子化が問題なのではない。少子化は、問題のある社会で生じる症状なのだ」という意見があったが、まったく同感だ。問題は、子供が少ないこと自体ではなく、子供を作りたいのに作れない現代社会のあり方なのだと思う。このことは、単に財政的な支援を与えるだけでなく、自由な労働形態や事実婚などの多様なライフスタイルのニーズに対応するための総合的な制度設計が必要であることを示している。

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投稿者:三沢健直  Comments: 1 Trackbacks: 0

2010-01-23 (土)

フランスの子供手当て

カテゴリー:メンバー日記(世界の日常)

少子化対策は、欧州が先行しており参考になる。欧州の少子化対策は、主に1)子供のいる家庭に対する財政支援、2)保育制度の充実、3)教育費の軽減、4)ワーク・ライフ・バランス、5)「結婚」制度の多様化、などの総合的な政策だ。
  
欧州でも、子供関連の給付金がもっとも充実しているのはフランスである。フランスの特殊出生率は、1993年に1.63まで落ちたことがあるが、少子化対策によって上昇した。2008年は2.07となり、欧州でもっとも高い水準である。2008年の日本の特殊出生率は1.31だった。
これは上に挙げた五つの対策の総合的結果であり、給付金だけの効果ではない。とは言え、金額も手厚く、対象もきめ細かい給付金は印象的である。
  
有名なのは、1932年に創設された「家族手当」で、20歳未満の子供2人以上がいる家庭を対象とする手当である。子供2人の場合には、毎月123.92 €(約16,500円)、3人の場合は、282,70 €(約37,500円)、それ以上の場合は1人ごとに158.78 €(約21,079円)が支給される(2009年)。さらに、子供が11歳~16歳になると月34.86 €(約4,627円)、16歳~19歳までは61.96 €(約8,225円)が加算される。所得制限はなく、すべての家庭に支給される。
  
この他に、3歳以上の子供が3人以上いる場合には、家族補足手当が月161,29 €.(約21,000円)支給される。この手当てには所得制限がつくが、家族の形態に応じて年収450万~500万円程度が上限であるので、必ずしも低所得層だけでなく、多くの一般家庭が受給する。また、3歳未満の子供については、一律で177.95€(約23,606円)が支給される。これも所得制限があるが、やはり年収450万~500万円程度までは支給されるため、必要な家庭はほぼ受給可能である。この他にも、各種出生給付金や、一人親のための給付金、障害児のための給付金などもある。
さらに給付金の他にも、子供が多ければ多いほど優遇される税制度もある。また国鉄には、子供料金の他に、子供連れ割引がある。
  
ところで先日、OECDが日本の民主党政権に対し、所得制限なしの子供手当を見直すように提言した。欧州の少子化対策は、子供を作っても仕事に復帰できるような社会制度作りが基本であり、手厚い給付金もその一環として位置づけられる。保育サービスや労働の多様化を実現せずに給付金だけで少子化対策を行うのは、欧州の歴史と比較するとやや時代遅れの感は否めない。
  
これに対して民主党政権からは、「子供を社会全体で育てようとする社会作りだ」、という意見が聞かれる。この意見は、フランスを念頭に置いているのかもしれない。フランスでベビーカーを押してバスや電車に乗ろうとしたり、階段を上がろうとすれば、周りで気がついた人が、当然のこととして一緒に運んでくれる。電車の割引もあり、子連れで外出することのストレスが、日本より格段に低いのだ。日本において、とりわけ出生率が低いのが東京であることを考えると、子連れで外出するストレスの影響は、意外に大きそうだ。

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投稿者:三沢健直  Comments: 0 Trackbacks: 0

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