reports
back

カテゴリー

keyword

最近の投稿

アーカイブ

2010-02-04 (木)

欧州の少子化対策(ワーク・ライフ・バランス)

カテゴリー:メンバー日記(世界の日常)

女性が仕事をすると子供を持ち難い状況が少子化を進めたという認識の下で、欧州ではワーク・ライフ・バランスに配慮した制度が導入されている。
ストレスを感じることなく子育てと仕事を両立できるための労働環境のことで、育児休暇の充実や、保育サービスの充実、出産後の仕事復帰の容易さ、父親の育児休暇、フレックスタイムや在宅勤務の導入など、幅広い分野の制度が含まれる。
  
なかでも基本的に重要なのは1)労働時間の短縮と2)パートタイム労働とフルタイム労働の公平化である。
  
労働時間に関しては、フランスの週35時間労働制度が有名だ(ただし、超過勤務は可能なのでINSEEによる2007年の調査では、フルタイム雇用者の平均労働時間は39時間程度だった)。
  
また、スウェーデンには、「サバティカル休暇制度」が2005年から全国で実施されている。勤続2年以上の労働者は、最長一年間の休暇を得ることができ、その間、賃金の68%を受給することができる。その間、パートタイムの労働者が勤務する。ちなみに、スウェーデンの出生率も高く、1.91である。フィンランドで1996年に導入された「ジョブローテーション制度」も類似した制度である。
  
欧州では、1997年にパートタイム労働への差別待遇を禁止するEU指令が施行され、パートタイム労働とフルタイム労働の公平化も進んでいる。イギリスでは2000年に、「パートタイム労働者の不利益取扱いの防止に関する規則」が制定され、報酬や権利は時間比で同等に与えられるようになった。
  
イギリスと比較すると、日本のパートタイム労働とフルタイム労働との雇用条件の差異は、ほぼ「差別」と言ってよい。今回リサーチに参加したイギリスのメンバーは、「非正規雇用」という呼称に驚いたと言っている。まるで「不法滞在」のようで差別的ではないかと。オランダでは、パートタイム労働者の比率が40%を超えており、これはオランダが長期的不況から抜け出した理由と言われている。
  
パートタイム労働の保護の他にも、自営業者として契約する形態での会社勤務など、多様な形での勤務形態が、広がりつつある。

キーワード:  , ,

投稿者:三沢健直  Comments: 0 Trackbacks: 0

メンバー募集 メルマガ 受託型リサーチ レアリゼブックストア サポーター募集
twitter mixi face Flickr