福島市でのセミナーで講師をしました
カテゴリー:メンバー日記(世界の日常)
福島で行われた、信濃むつみ高校と京都精華大学の合同ゼミに参加して、講師&パネルディスカッションをやってきました。脱原発ポスター展の経緯について説明したのですが、講師は初体験で、良い経験でした。
セミナーでは、飯舘村から避難している農家の方、8歳の女の子を持つお母さんからお話をお聞きしました。娘さんが被爆してしまったかもしれない、と思うお母さんの言葉に、生徒たちは静まり返っていました。
パネルディスカッションでは、重度の身体障害を持ちながら施設を出て、自宅で世界から来るボランティアと暮らす橋本さんのお話をお聞きしました。
「親が残してくれた家を守りたい。それだけなのです」という橋本さんの言葉を聴きながら、飯舘村の庄司さんが涙を拭う様子が、非常に印象的で、彼らの置かれた社会的状況が非常に似ていると感じました。
私は原発を廃止すべきと考えていますが、脱原発が実現できたとしても、私たちは放射能と共に行き続けなければならない。そのことを、改めて噛締めた3日間でした。
それにしても高校生を連れて飯舘村境まで行って線量計を生徒に見せるというのは、先生方も凄い度胸ではあります。