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2010-05-30 (日)

尊厳死法案について

カテゴリー:メンバー日記(世界の日常)

民主党の桜井充議員が尊厳死法案(仮称)を提出すると、ALSに関するブログで知った。
  
「人に死ぬ権利があるか」というのは、哲学的あるいは宗教的な議論のテーマとして常に身近なものなのだが、尊厳死法案というのは、これらの議論とはまったく性質が違う。
  
特定の症状の人だけに尊厳死を認めるらしいが、自ら死を選ぶ権利のある症状と、その権利のない症状とを区別する合理的な線が存在するとは到底思えないのだ。
  
本人の意思を尊重すると言うなら、毎年自殺する3万人の人々に、病院での尊厳死の権利を与えなければならない。彼らとて「到底耐えられない苦しみ」から逃れるために死を選んでいることに違いはない。
  
むしろ、この法案が通れば、本人の苦しみ如何ではなく、家族が介護を負担に感じるような重い症状の人だけが、その「権利」を与えられ、その選択肢を選ぶように有形無形の圧力に屈して、自ら「尊厳死」を選ばされる可能性がある。
  
家族の負担を軽減するのは、本来「福祉」であるべきで、強制される「尊厳死」ではないはずではないのだろうか。

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投稿者:三沢健直  Comments: 0 Trackbacks: 1

2009-11-07 (土)

お墓のある風景

カテゴリー:メンバー日記(世界の日常)

今月の写真ギャラリーは、「世界のお墓」。夏に墓参りに行った際に、世界のお墓ってどんな形をしているのだろう、と思ったのがきっかけだった。沖縄のお墓が、日本のお墓と随分違うことは知っていたので、世界のお墓はどんな形をしているのだろう、と思ったのだ。
  
僕は北京のお墓を撮影した。一見すると日本の墓に似ているのだが、中国では夫婦で一つのお墓に入る。日本のように、家に一つのお墓があるのとは違う。また、中国では、お寺が身近に存在せず、墓地は郊外に宗教と切り離された形で存在する。お葬式も墓地に隣接した施設で執り行う。
  
僕の祖父母の墓は、地方都市の市内にあるお寺にあるのだが、土地の面積が既に限界にきている。数年前にお墓参りに赴くと、お墓の周囲の木がすべて切られていて、真夏の太陽が墓石に直に照り付けていた、以前は、生茂る木の陰にあったお墓が、日の光に焼かれていた。なんとも味気ない思いがしたものだ。
  
北京の墓地では、木々が生茂っていて、涼しげだった。しかし、多くの市民は高価な墓石を買えず、無料の倉庫の棚に納まっている。
  
今回の写真ギャラリーは、そんな世界のお墓について、話を聞けると良いな、と思ったのだが、思いのほか、お墓が身近に無いらしく。あまり集まらなかった。どういうわけが、軍隊に関係する写真が二枚もあって、あまりレアリゼ的でないような気もするが、これもまた死が現代で取り扱われる様式だろう。
  
僕はだらしない人間で、死について考えるのは怖いし、あまり考えたくなかった。その結果、無限に時間があるような気がして、無駄に時間を過ごしてしまった。僕のような人間は、死から目をそむけると堕落する。「あと20年で死ぬ」そう自分に言い聞かせることで、ようやく時間を動かすことができたのでした。

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投稿者:三沢健直  Comments: 2 Trackbacks: 0

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